脳ドック
脳ドック
当院では最新式のCT・MRIを用意して診断にあたります。
MRI(磁気共鳴画像診断:Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁石と電波を用いて体内の臓器や血管などの断層画像を描出する検査で、様々な病巣を発見することができ、病気の早期発見・診断に有効とされています。
検査は仰向けに寝て、トンネルのような筒の中に入って受けていただきます。検査時間は部位により異なりますが20~40分程度です。ラジオと同じような電波と磁石による磁場が体内の水素原子のみを共鳴させ、その様子を断層画像化することで体内の水分や血流の状態を詳細に確認することができます。
X線を使わず磁場を利用しているため被ばくの心配がなく、人体への悪影響や痛みなどの苦痛もありません。妊娠中の方でも安定期であれば検査を受けていただくことができます。血管や脳、脊椎、四肢、関節などの状態の把握に有用で、とくに頭部では脳血管の状態や腫瘍の有無、脳組織の萎縮を調べるために欠かせない検査となっています。ただし、MRI検査では磁力に金属が反応するため、体内に金属(ペースメーカー、金属製の義歯、微量の金属を含む刺青など)がある場合には検査ができないことがあります。また、機械のトンネル内は狭く閉所恐怖症の方は工夫が必要なこともあります。そのため、事前の確認やご相談が不可欠です。
当院では、canon社製『vantage Gracian』という高性能のMRIを完備しています。これにより、MRI、MRA、VSRAD(ブイエスラド:認知症分析)などの検査を行い、その日のうちに結果をご説明しています。
MRIは磁気を利用するため、下記の内容に当てはまる方は受診いただけない場合があります。事前にご相談ください。
CT(コンピューター断層撮影:Computed Tomography)は、X線を利用して体の断面を画像化し、血管や臓器、骨の情報を得る検査です。頭蓋骨の状態も鮮明に描出することができます。検査時間は30秒程度です。打撲などの外傷や急性期病変(とくに脳出血)を疑う場合には短時間で結果がわかるCT検査が有用です。
当院では16列マルチスライスCTを導入しており、短時間かつ高画質で頭部全体を撮影しています。
下記の内容に当てはまる方は受診いただけない場合があります。事前にご相談ください。
頸動脈は脳へ血液を送る重要な動脈ですが、動脈硬化が起こりやすいところでもあります。頸動脈の動脈硬化が進んでくると、血管の壁が厚くなったり、プラークや血栓などにより血管が細くなったりします。この状態を放っておくと脳卒中を引き起こす恐れがあります。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある方は動脈硬化を生じやすいため、とくに注意が必要です。
頸動脈エコーは頸動脈の血管を詳しく見る検査です。動脈硬化による狭窄部分の発見だけでなく、狭窄の程度や形状、狭窄部分を通過する血液の速度(流速)、プラークの性状なども判定できます。頸部にプローブ(探触子)という器具をあてて行う検査で、X線による被ばくの心配もなく身体に負担の少ない方法です。検査時間は20~30分でMRIやCTと同日に行うことができます。