脳ドック|宗前匠脳神経外科医院|北九州市戸畑区一枝の脳神経外科

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脳ドック

脳ドック|宗前匠脳神経外科医院|北九州市戸畑区一枝の脳神経外科

各種検査(MRI・CT・頸動脈エコー)

1当院の各種検査(MRI・CT・頸動脈エコー)の特徴

当院では最新式のCT・MRIを用意して診断にあたります。

2MRI検査

MRI(磁気共鳴画像診断:Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁石と電波を用いて体内の臓器や血管などの断層画像を描出する検査で、様々な病巣を発見することができ、病気の早期発見・診断に有効とされています。
検査は仰向けに寝て、トンネルのような筒の中に入って受けていただきます。検査時間は部位により異なりますが20~40分程度です。ラジオと同じような電波と磁石による磁場が体内の水素原子のみを共鳴させ、その様子を断層画像化することで体内の水分や血流の状態を詳細に確認することができます。
X線を使わず磁場を利用しているため被ばくの心配がなく、人体への悪影響や痛みなどの苦痛もありません。妊娠中の方でも安定期であれば検査を受けていただくことができます。血管や脳、脊椎、四肢、関節などの状態の把握に有用で、とくに頭部では脳血管の状態や腫瘍の有無、脳組織の萎縮を調べるために欠かせない検査となっています。ただし、MRI検査では磁力に金属が反応するため、体内に金属(ペースメーカー、金属製の義歯、微量の金属を含む刺青など)がある場合には検査ができないことがあります。また、機械のトンネル内は狭く閉所恐怖症の方は工夫が必要なこともあります。そのため、事前の確認やご相談が不可欠です。

脳神経外科で行うMRI検査

頭部MRI
頭部MRIは脳の断面を詳細に映し出し、脳梗塞や脳出血、脳動脈瘤、脳腫瘍、眼窩内腫瘍、脳組織の萎縮、脳外傷などを検出します。
頭部MRA
MRIとMRAは検査装置や方法は同じですが、撮影した画像の処理方法が異なります。MRAは、磁場による血流の信号の画像化によって、血管の状態を詳しく描出できます。脳動脈瘤や脳動脈の狭窄・閉塞、脳血管奇形などが検出できます。くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤のスクリーニング検査として有用で、破裂する前にカテーテル治療などを行うことで、重篤なくも膜下出血の予防が可能になります。
脳造影MRI
脳腫瘍などの精密検査として脳造影MRIがあります。点滴から造影剤を注射してMRIを撮影するもので、下垂体腫瘍や脳腫瘍、一部の特殊な血管の疾患は、造影剤を使うことで鮮明に確認できます。
頸部MRA
頸部MRAは頸部(くび部分)の血管の状態を調べる検査です。頸部には脳やくびの組織に血液を送る動脈が複数通っています。脳血管疾患では頸部の血管が狭くなる傾向があるため、その動脈や動脈分岐部の状態を確認することが重要です。

当院のMRI装置の特徴

当院では、canon社製『vantage Gracian』という高性能のMRIを完備しています。これにより、MRI、MRA、VSRAD(ブイエスラド:認知症分析)などの検査を行い、その日のうちに結果をご説明しています。

MRI検査に関しての注意事項

MRIは磁気を利用するため、下記の内容に当てはまる方は受診いただけない場合があります。事前にご相談ください。

  • 心臓ペースメーカー、埋込型除細動器、心臓人工弁を使用中
  • 脳深部刺激装置、古い脳動脈瘤クリップを使用中
  • 脊髄刺激装置、脊椎管内リード線を使用中
  • 血管内ステント、血管内フィルターを挿入して間もない方
  • 人工内耳・中耳を使用中
  • 磁石式・金属製の義歯、歯科インプラントを使用中
  • 子宮避妊具を使用中
  • 妊娠初期(4か月未満)、もしくは妊娠の可能性がある方
  • 刺青やアートメイクをしている方
  • 体内に材質が確認できない金属がある方
  • 閉所恐怖症の方、もしくはその傾向がある方など

MRI検査で検出できる主な疾患

脳神経外科・脳神経内科
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、脳動脈瘤、くも膜下出血、水頭症、認知症、パーキンソン病、外傷、未破裂椎骨動脈解離、脳動静脈奇形、もやもや病など
整形外科
頸椎症、脊柱管狭窄症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄奇形、脊髄腫瘍、骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、半月板損傷など
消化器外科・内科
肝・胆・膵の病変など
泌尿器科
腎臓・尿管・膀胱の異常、前立腺がんなど
婦人科
子宮・卵巣の異常など
眼科
眼球内部や眼窩の腫瘍など
耳鼻咽喉科
咽頭・喉頭の異常、頭頸部がん、聴神経腫瘍など

3CT検査

CT(コンピューター断層撮影:Computed Tomography)は、X線を利用して体の断面を画像化し、血管や臓器、骨の情報を得る検査です。頭蓋骨の状態も鮮明に描出することができます。検査時間は30秒程度です。打撲などの外傷や急性期病変(とくに脳出血)を疑う場合には短時間で結果がわかるCT検査が有用です。

頭部CT検査
頭部CT検査は、装置の円筒形の部分に頭を入れて受けていただきます。円筒から頭の周りを一周するようにX線が照射され、頭の中を輪切りにしたような断面画像が得られます。頭蓋骨骨折や外傷性頭蓋内出血の有無、脳出血、くも膜下出血などを迅速に診断することが可能です。
頭部CTA(CT血管撮影)検査
頭部CTA検査は、点滴から造影剤を注射して血管のCTを撮影します。頭部MRAとは異なる原理で血管を見ることで、より正確な診断につながります。

当院のCT装置の特徴

当院では16列マルチスライスCTを導入しており、短時間かつ高画質で頭部全体を撮影しています。

頭部CT検査に関しての注意事項

下記の内容に当てはまる方は受診いただけない場合があります。事前にご相談ください。

  • 心臓ペースメーカー、埋込型除細動器、心臓人工弁を使用中
  • 妊娠中、もしくはその可能性がある方

4頸動脈エコー検査

頸動脈は脳へ血液を送る重要な動脈ですが、動脈硬化が起こりやすいところでもあります。頸動脈の動脈硬化が進んでくると、血管の壁が厚くなったり、プラークや血栓などにより血管が細くなったりします。この状態を放っておくと脳卒中を引き起こす恐れがあります。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある方は動脈硬化を生じやすいため、とくに注意が必要です。
頸動脈エコーは頸動脈の血管を詳しく見る検査です。動脈硬化による狭窄部分の発見だけでなく、狭窄の程度や形状、狭窄部分を通過する血液の速度(流速)、プラークの性状なども判定できます。頸部にプローブ(探触子)という器具をあてて行う検査で、X線による被ばくの心配もなく身体に負担の少ない方法です。検査時間は20~30分でMRIやCTと同日に行うことができます。